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第三回 日本カメラ博物館
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日本カメラ財団(以下JCII)は1954年(昭和29年)に日本製カメラの輸出検査機関として設置されました。品質のいいものを輸出することで日本製カメラの評価を高めたいという目的でした。 当時は「四畳半メーカー」という言葉もあったほどで、メーカー側がきちんとした製品検査をするのが容易ではない時代でしたが、JCIIの輸出検査によって、日本製カメラに対する信頼も高まりました。その後、世界的に品質管理の重要性が認識されるようになり、日本のメーカーの検査体制も確立して、第三者機関が検査をするという設立当初の使命はおわりました。
JCIIでは製品の経年変化を調査するために多数のカメラをショーケースに並べていつでも見られるようにしておりましたが、それらを基に日本製カメラを常時展示し、カメラとカメラ文化の普及の場である博物館に業務を転換しました。1989年以降、カメラ博物館を柱に、写真を展示するフォトサロン、カメラや写真についての図書館を開設して、今日にいたっています。
1999年、正式名称を日本カメラ財団と改称して、名実共に日本のカメラとカメラ文化普及の発信基地としての役割を果たしています。
カメラ博物館では日本製カメラの発展の歴史がわかる常設展示の他に、特別展を開催しています。2001年1月20日までは、カメラの歴史に大きな足跡を残したドイツのメーカー、ライカが製造したカメラを時代順に展示しています。 ●フォトサロン
フォトサロンは、東京オリンピック前後の変わりゆく日本の姿をとらえた写真家の作品を柱に、一月ごとに展示換えしています。毎月4000名から5000名の来館者があります。展示内容を知って来る方はもちろん、毎月定期的に展示を見に来る方も多いようです。場所柄からか、昼休みにふらりと入館してご覧になっていく方も大勢いらっしゃいます。
フォトサロンで展示した写真は全てJCIIで所蔵しています。過去10年間で蓄積してきた写真の中から「東京100年」というテーマで選定・編集して、フォトサロン10周年記念として、現在海外で巡回展示しています。ドイツ、ロンドンで開催され、アメリカでも計画中です。JCIIは輸出検査機関として海外との関係が深かったので、日本の写真の海外への普及ということも重要な仕事と認識しての活動です。 また、フォトサロンでは毎年、収蔵品の中から幕末明治の絵葉書や古写真の展示を行っています。これは日本における写真・カメラの発達の歴史を振り返るという意味でも重要なもので、「よみがえる100年前」シリーズとして恒例化しています。 ●ライブラリー 約29000冊の図書と約900種類の雑誌を所蔵しているライブラリーは、毎月100名くらいの方が利用しています。個人と法人とが半々くらいで、法人は博物館、所蔵機関などの方で、展覧会準備の調査・研究目的が多くなってきました。 個人の方は、以前から多かったカメラファンの方やコレクターの方の他に、古いカメラの人気が高まってきたことを反映しているのか、中古品のマーケットで買ったカメラの来歴や使用方法を知りたいという若者が増えてきました。
クラシックカメラのブームは、押せば写るというカメラが一家に一台は普及する時代になったことと関係があるのではないでしょうか。運動会など、絶対に写っていないと困るという場合はそのようなカメラを使っても、それだけでは飽き足らない思いを抱く人も出てきていると、図書館のお客様の変化からも感じています。写真に自分の味を出したいとか、カメラをいじる楽しみを味わいながら写真をとりたいと考える人が増えてきたのではないでしょうか。 (司書・白山真理さん談) 日本カメラ博物館 ●所在地 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCII 一番町ビル |